【2026年3月更新】ニッケルハルパ購入ガイド

ニッケルハルパ

ニッケルハルパの購入を検討している方向けに、 2026年3月現在の入手ルート・価格・体験レッスン までの選択肢をまとめました。

まずはニッケルハルパの音色を聴いてみてください。

ニッケルハルパを知り、見て、体験してーーー
次はニッケルハルパが欲しい、という気持ちが生まれていませんか。

でも、いざ買おうと思ってもなかなか情報が手に入らず困っているのではないでしょうか。
どこで買えるのだろう。
値段は幾らぐらいするのだろう。
手に入るまでどれくらい時間がかかるのだろう。
そういった疑問はタマダがニッケルハルパを手にしたときからあまり変わっていません。

ニッケルハルパの購入に関する情報は昔からさほど変わらず。
とはいえ確かに増えてきています。
そこで2026年3月現在での最新情報をまとめました。
参考になれば幸いです。

※この記事はの内容は経験に基づく主観が含まれています。

ニッケルハルパ購入の前に〜触ってみませんか

ニッケルハルパが自分に合うか試してから買いたい。
それ、正解だと思います。
まずは実際に手に取って、音を出してみることから始めませんか。
今日ではニッケルハルパに触れられるイベントが増えてきています。

ニッケルハルパ協会

日本ニッケルハルパ協会ではスウェーデン音楽セッション(旧名:スペルトレフ)やかたつむりトレフなどニッケルハルパ弾きが集まる機会を定期的に設けています。
会長をはじめ参加される方は皆気さくで優しく、初めての方にも丁寧に教えてくれます。
予め問い合わせをしてから参加してみてください。

目黒学園カルチャースクール

小柏奈々さんが目黒学園カルチャースクールでニッケルハルパの講座を開いています。
講座の詳細は小柏さんに直接お問合せください。

体験レッスン

タマダはニッケルハルパを初めて触ってみたい方向けの体験レッスンを行っています。
1回30分で、楽器に触れるところから簡単な一曲に挑戦してみるところまで体験できます。
▶ 体験レッスンの詳細はこちら

ワークショップ

タマダは毎月ワークショップも行ってます。
毎月第一日曜日(連休や年末年始は第二週)の午後。
第一部~第三部と三つの回に分かれており、各回定員は3名まで。
「セッションのようにいきなり大勢の前で一緒に弾くのは緊張する」という方にも参加しやすい場です。
▶ ワークショップの詳細はこちら

ニッケルハルパ入手のためのルート

ニッケルハルパを手に入れる方法は、大きく新品と中古の2つに分かれます。
どちらも基本的なルートは同じで、

  • 誰かに頼む
  • 自分で頼む

この2つのどちらかです。それぞれ具体的に見ていきましょう。

新品を買う

お店にオーダーする

神奈川県横浜市に居を構える楽器工房ダルシクラフト
タマダも色々とお世話になっているところです。
複数のニッケルハルパ・ビルダーとのコネクションがあり、定期的に入荷もあります。
入荷のタイミングを待つのも一つの手ですが、時期が読めないため、早くほしいという方は
思い切ってオーダーするのがおすすめです。
工房長は日本人ですので、日本語で相談できます。
ビルダーさんとのやり取りや輸入の手続きなどもすべてしてくださいます。
値段は2026年3月時点で大体70万円~80万円前後からというのが目安です。

また、ダルシクラフト様には日本で唯一のニッケルハルパ・ビルダー
をがわなおきさんがいらっしゃいます。
彼の作るニッケルハルパが出来上がるのを待つ、という選択肢もあります。

個人にオーダーする

ダルシクラフト様の他に、個人で新品のニッケルハルパを取り扱っている方として小柏奈々さんがいます。
小柏さんは毎月第三土曜日に「東京北欧セッション」という北欧音楽メインのセッションを主宰しています。
また、目黒学園カルチャースクールでもニッケルハルパの講座をもつなど様々な活動をされています。
ちなみに日本初のニッケルハルパだけのアンサンブル「N.H.E.(NipponHarpEnsemblen)」で
小柏さんとご一緒しています。

ニッケルハルパのオーナーに仲介してもらう

特定のビルダーさんのニッケルハルパが欲しい場合、その人のニッケルハルパを持っているオーナーさんに相談して最初の仲介をしてもらうという方法があります。
これはダルシクラフト様が取り扱いを始める前の一般的なルートでした。
裏を返せば、ダルシクラフト様がニッケルハルパの取り扱いを始めたことで、ニッケルハルパ購入のハードルがかなり下がったといえます。
スウェーデン語や英語でのコミュニケーションができる方であれば、より自分の欲しいニッケルハルパに出会える可能性があります。
予算は職人さんによってばらつきがあります。
納期も状況次第です。

なお、ビルダーさんへ直接オーダーするというのもありますが、
過去にトラブルになった例もありますのでお勧めしません。
どうしても試みる場合は自己責任でお願いします。

中古品を探す

「新品にこだわらない」
「スウェーデン語や英語が苦手」
という方には中古のニッケルハルパを手に入れるという選択肢があります。
タイミングが良ければ新品を待つよりずっと早く手に入ります。

オークションなどで探す

ヤフオク・メルカリ・ebayで過去に数回出品・落札されたことがあります。
運が良ければかなりお得にニッケルハルパを手に入れられます。
ただ、出品者は必ずしもニッケルハルパに詳しいわけではないので、
届いてみたらとても演奏に耐えられるコンディションでなかった、というケースもありました。
購入前にできる限り状況を確認することをお勧めします。

お店にオーダーする

ダルシクラフト様では中古のニッケルハルパも取り扱っています。
状態を確認したうえで仕入れ、メンテナンスをしたうえで販売しているため、とても安心感があります。

タマダから購入する

タマダも中古のニッケルハルパの買取や販売を行っています。
ニッケルハルパ以外にもCDや楽譜など、スウェーデンの音楽に関連するものも扱っています。
入荷情報はTokyogubbenというショップサイトでご案内していきます。
日本では入手が難しいレアな商品も随時入荷予定です。

ツテを使って譲り受ける

日本国内にはかつてニッケルハルパを弾いていたけれどももう弾かなくなったという方もいらっしゃいます。
その方から譲り受けるというのも選択肢として出てくるでしょう。
ニッケルハルパ協会のイベント、ワークショップ、セッションなどに参加することで、そういった方とつながるきっかけが生まれることもあります。
身体を動かすのが好きな方は、思い切ってスウェーデンのフォークダンスの集まりに参加するのもいいかもしれません。

中古のニッケルハルパを購入するときに見落としがちなこと

中古のニッケルハルパを見つけた。値段も良い、状態も良い。
買っちゃおう!!!

その気持ち、とてもよくわかります。
欲しくて仕方ない気持ちがやっと実るのですから。
ただ、長くニッケルハルパを楽しみたいなら、購入前にひとつだけ確認しておいていただきたいことがあります。

それは「重さ」

ニッケルハルパは大体2kg前後。
これにストラップ(紐)をつけて首で支えるため、わずか数百グラムの違いでも体への負担がかなり違ってきます。
最初は気にならなくても、1年2年と弾いているうちに体に重みが蓄積します。
重さをかばうために変な姿勢になってしまったり、弾き方に悪影響を与えるということもあります。

ニッケルハルパを買う際はできるだけ実物を手にとり、首から下げて、「軽い」と感じるものを選んでください。
大まかな傾向として、昔のニッケルハルパはがっしりとしたつくりで重めのものが多い傾向があります。
あくまで傾向です。
ビルダーの方によって変わりますし、昔から軽目のニッケルハルパを作っている人もいれば、今も重めに作っている人もいます。
とにかく自分で持ってみることが一番です。

ニッケルハルパ購入のハードルは高い?

民族楽器や伝統音楽には、それぞれ固有の文化的背景があります。
ニッケルハルパもまた然り。
現代の日本の感覚ではハードルと感じることも、文化的背景が異なるだけ。
その背景を知るとハードルに感じることもハードルではなくなります。

楽器屋さんで売っていない

ニッケルハルパを買う。
まず最初にぶつかる壁は「どこで買うのか」という問題です。
楽器屋さんをハシゴしてもまず見つかりません。
それもそのはず。
ニッケルハルパは楽器屋さんでは売っていないのです。
これはスウェーデンでも同じ。
スウェーデンにはたくさんのニッケルハルパ・ビルダーがいますが、
専業でやっている人はそれほど多くありません。
多くのビルダーは普段は別の仕事をしていて、知人友人に頼まれればそのときに作るというスタイルです。
必要な分を必要なだけ作るという文化。
このことを知っておくだけで、後々の見通しがずいぶん変わります。

高くて気軽に手を出せない

ヴァイオリンは数千円程度の入門用のものから、一挺数億円もするものまであります。
ギターも同様です。

ニッケルハルパは価格帯の幅が狭く、高くても100万円を超える程度。
ところが下限値がそれなりに高いです。
中古で安くても40−50万円します。
最初の一台として買うにはなかなか勇気のいる値段です。

そんなに待てない

先程触れたようにニッケルハルパはオーダーメイドが基本です。
一台を作るのに早くても半年、状況によっては一年以上かかります。
しかもこれはオーダーリストの先頭にいる場合です。
先に注文が入っていたらさらに待ちます。
タマダ自身、あるビルダーのウェイティングリストに名前を入れてもらったのですが、
2年待ってもまだ何の連絡もなし。
別のビルダーに問い合わせたところ、10年くらいかかると言われたこともあります。
すでに1台持っていて、2台目を手に入れたいというならまだしも、
これから始めたいというときに「10年待ってね」なんて言われた日には。。。
欲しいときにすぐ買えない。
これがニッケルハルパ購入の最大の悩みかもしれません。

ニッケルハルパは高いのか(2026年3月考察)

2026年3月現在、新品のニッケルハルパの最低ラインは大体70万円前後。
2025年5月で大体65万円前後だったので、少しずつ上がってきています。
中古のニッケルハルパでも50万円前後からというのが一般的です。
これらの値段が高いのか、安いのか、妥当なのか。
その背景を整理してみます。

為替の影響はどの程度か

日本円(JPY)とスウェーデンクローナ(SEK)の為替は2026年3月現在17円程度。
(Google為替レート 2026年3月時点)
https://www.google.com/search?q=1+SEK+to+JPY
2010年1月でおよそ12円台の後半でした。
この15年で40%程度の円安が進んでいます。

JPYとユーロ(EUR)の為替は同じく2026年3月現在185円程度。
2025年5月現在164円程度だったのでこの一年だけでもかなり円安が進みました。
2010年1月ではおよそ125円〜130円。
この16年での値上がり率(変動率)は約150%。なんと1.5倍近い水準です。

2010年に30万円でニッケルハルパを買ったとしたら、同じものを今買うと45万円くらい。
「金利ある世界」の復活で少しずつ日本のインフレ率も上がってきてはいるものの、2026年3月時点でのインフレ率は前年比1.5~2.0%と、高くないまま推移していますので、割高感を持つ人も多いでしょう。
為替の変動を踏まえると一定の説明がつきます。

為替以外にも影響があるのか

世界的な物価上昇も見逃せません。
欧米では大体年2~3%程度のインフレが続いています。
2010年から2026年までの16年で、低く見積もっても単純計算で40%くらい(日本を除く)世界の物価は上昇していると考えられます。
ニッケルハルパも例外ではありません。
例えばあるビルダーに2012年頃にニッケルハルパを注文すると大体24000SEKくらいでした。
同じビルダーに2026年に注文すると35000〜40000SEKくらいです。
(本体のみ、送料別)
価格の変化を点で捉えると「高い」と感じるかもしれませんが、
線で捉えると世界的なインフレの流れとおおむね一致しています。

さらに2023年のロシアとウクライナ、2026年2月にはアメリカ・イスラエルによるイランへの攻撃、地球温暖化、旱魃、寒波、移民、宗教上の対立など、
世界での日々色々な出来事によって突発的な価格の上下動が起きることもよくあります。

なぜ高く感じるのか

ニッケルハルパを既に購入している人は、「自分が買った時の金額」を基準としがちです。
長くニッケルハルパを持っている人ほど購入時の金額が低く、現在の価格との差が大きく映ります。
※ビルダーによって値段が違いますので、昔のニッケルハルパ=安いとは必ずしもなりません。
また、手に入れた段階で購入時「点」という点で捉えることになるので、世間一般的なインフレ率の推移や為替の動きといった「線」とは別目線でニッケルハルパの値段を見ることになります。

これからニッケルハルパを買う人にとっては、今が「点」であり、すでに持っている人は昔が「点」。
その視点の違いが「ニッケルハルパが高い」という印象を生んでいます。

タマダの結論

「今の値段は今の時点で妥当」というのが正直なところです。
ニッケルハルパは一台一台手作りで、装飾や演奏性などのこだわりポイントもビルダーによって異なるし、使う木もそれぞれです。
「これが欲しい」と思えるニッケルハルパに出会えたら、その値段が自分にとっての妥当な金額だと思います。
極端に高いニッケルハルパもなければ、極端に安いニッケルハルパもありません。
後は財布と相談です。

タマダがスウェーデンで演奏した時の映像です。
この音色、実際に触れてみませんか。

まとめにかえて

最後までお読みいただきありがとうございます。
ニッケルハルパの購入ハードルはたしかに高いです。
でも近年は少しずつ入手環境が整ってきています。

  • 価格の下限が高いため、目的・予算・待てる期間をしっかり整理しておくことが大切です
  • 海外からの輸送には破損リスクもあるため、信頼できるルートでの購入をお勧めします
  • まず触れてみたい方には体験レッスンやワークショップの機会があります

この記事がニッケルハルパ購入の一助になれば幸いです。

ニッケルハルパを手に入れたその後は?

ニッケルハルパを手にしたあとの楽しみ方が気になる方はこちら。
👉 ニッケルハルパを手にしたあなたへ──初めてからずっと楽しむために

ニッケルハルパの歴史・構造・文化などをもっと深く知りたい方はこちら。
👉ニッケルハルパ大全

おまけ〜作ってみます?

オランダに「ナーディーハルパ(Nerdy Harpa)」という楽器があります。
3Dプリンタで制作されたニッケルハルパ 「のようなもの」*1です。
送料や諸々の手数料込みでだいたい10万円くらいで入手できます。*2
届くのは3Dプリンタでカットされた板のセット。
切り離して自分で組み立てる、模型作りに近い感覚です。
糊付けの間固定しておくクランプなど工具等をそれなりに揃える必要で、全部揃えるなら多く見積もって1-2万円程度かかります。

材質や構造上ニッケルハルパより軽く、体への負担が少ないという面ではメリットがあります。
音色はニッケルハルパよりもシルベルバスハルパに近い印象があります。
工作が得意な方、ニッケルハルパを待つ余裕がない方、予算が厳しい方。
一度ナーディーハルパも検討してみるのもありです。

*1
あくまでナーディーハルパという楽器だと思ってください。
*2
為替レートにより変動します。

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