Viksta Lasse A-Dur Vals efter Gås Anders
Uppland
最初の音が鳴った途端に体が自然と踊り出す。
このワルツにはそんな魅力があります。
《Viksta Lasse A-Dur Vals efter Gås Anders》
《Gås Anders A-Dur Valsen》
など複数のタイトルで伝えられているこのワルツ。
タイトルから類推すると元々はGås Anders(Anders Jansson Ljungqvist)によって伝承され、Viksta Lasse(Johan Leonard Larsson)が独自のアレンジを加えたバージョンを弾いたと考えられます。
勝手に「Gås Anders系統」「Viksta Lasse系統」と分類しています。
調べた結果、今日伝えられているのは大別するとこの2系統ですが、それぞれの系統においても更に個々の演奏家によって細部が微妙に異なります。
演奏家の癖によるものか、教わった人によるのか、あるいはその両方か。
2020年現在確認ができているだけでも少なくとも7つのバリエーション(?)を確認しています。
ステンマやダンスパーティーなど、複数の演奏家が集まって弾く時には、そういったバリエーションを楽しむこともできそうです。
また、こういったところが伝承音楽の醍醐味だと思っています。
この動画ではタイトルにもあるように、Viksta Lasse系統の演奏をしました。
ちなみにこちらの系統ではPeter Puma Hedlund やMagnus Holmström の演奏があります。
Gås Andersの系統ではPär NäsbomとTorbjörn Näsbomの兄弟や、Thorslundagängetによる演奏などがあります。
好きなミュージシャンやスペルマンの演奏を底としつつ、他のバリエーションも覚えるという楽しみ方もできます。
ダンサー、スペルマン、双方にとってワクワクする曲です。
2020年12月20日に予定されているスペルマンスラーグ東京のダンスパーティーにもぶっ込んでやろうと計画している曲だということはダンサーさんには秘密です。