「ニッケルハルパ中興の祖」エリック・サールストローム(Eric Sahlström : 1912–1986)作曲の《På Stormyren》。
彼はニッケルハルパ奏者として、ニッケルハルパ製作者として現在のニッケルハルパの世界に多大な影響を与えています。
演奏家としてはそれまでの伝承曲をベースとしながらも、難度の高い技巧を加えたテイストの楽曲を数多く作りました。
発売されている楽譜集には43曲が収録されています。
製作者としてはそれまでの「シルベルバスハルパ」を改良して現在の「クロマチック・ニッケルハルパ」を形作ったと言われています。
彼の作る曲はニッケルハルパの特徴・特性を活かしたもので、極めて技巧的でありながら指の動きや弦の運びなどが理にかなっていて、挑戦すればするほど、弾けば弾くほどその奥深さに嵌っていきます。
画像、音質ともに不明瞭で申し訳ないのですが、曲のニュアンスや指遣いなどはわかるかと思います。
カウンターでどのように弾くかはもちろん、どんな重音を当てるか、指遣いをどうするかというのは弾く人の自由です。
あくまで参考例の一つとして、自分の弾きやすい指遣い、好きな重音の当て加減、思いついたカウンターを楽しんでいただければ幸いです。