Polska efter Ritäkt Jerk を弾く

ダンス伴奏

PPolska efter Ritäkt Jerk
Bingsjö
Dalarna

ビングショー(ビングフェー)といえばこの曲。
というくらい日本のスウェーデンダンス界隈ではよく演奏され、踊られています。
ダンスだけでなくステンマやセッションでも耳にする機会が多く、アルスペル曲といえます。
(アルスペル:Allspellåt:みんなで弾く曲)

(ほぼ)同じ曲が《Polska efter Pekkos Per》という名前で残されています。
こちらはSvL Dalarna に1245番で収録されています。
知る中で最も長いタイトルは、
《Polska efter Ritäkt Jerk efter Pekkos Per och Hjort Anders》です。

タイトルの3人は同じBingsöの音楽家です。
Ritäkt Jerk(1857−1917)
Pekkos Per(1808−1877)
本名はPekkos Per Olsson。
Hjort Anders(1865−1952)
本名はHjort Anders Olsson。

Polska från Bingsjöはスウェーデンのフォークダンスの基本と言われています。
3種類のダンスがあり、それらを覚えれば他のダンスは応用できるというのが根拠です。
それぞれのダンスの名称や踊り方は勉強中です。
身体に染み込んだその時にご紹介します。

ダンスはあまり頭を上下にさせず、平行移動するイメージです。
湖上をそよ風が抜けていくイメージを持っていると近しくなると思います。
演奏はダンスに合わせるように、なるべくアクセントをつけない、弓を弦から離さないなど気を払います。

【スペルマン用メモ】

Polska från Bingsjö は16分音符系均等ポルスカを演奏します。
同じ16分音符系均等ポルスカであれは、他の地域の曲でも踊ることがあります。
同じ曲を弾いても、ちょっとしたテンポの違いや拍の長短で異なるダンスを踊ることはざらにあります。

例えばPolska från Boda と Polska från Rättvik。
同じ地方でリズムの揺れ方も似ているのですが、微妙に違う。
そのため、Boda のつもりで弾いていてもRättvikを踊られたり、その逆もあります。
また、踊り慣れた曲を演奏すると、その記憶につられて意図したダンスにならないこともあります。
Polska från Hede とÅtabaks polskaも同じように同じ曲を用いながら微妙な差があります。

「この曲はこのダンス」というような1対1の当てはめをしてしまうと、面白みが減ってしまいます。
スペルマンとしては、曲(メロディー)によって機械的にダンスを当てはめるのではなく、グルーヴ(ノリ)で踊るダンスを感じ取ってもらえたら最高です。
と、言うのは簡単ですが演奏で表現するとなると非常に難しい。
この難しさが好きです。

【個人用メモ】

今回の動画は「ダンス伴奏」とうたってはいるものの、実際には踊りづらいと感じる。
原因は「フレーズのつなぎ目」

聞いてもらうのか、踊ってもらうのか。
もっと意識を持つことが大事。

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