För finstämt spel av Upplandslåtar på nyckelharpa
ニッケルハルパによるウップランドの曲の繊細な演奏
2024年に続き今2025年もZornmätketに挑戦してきました。
結果は銅バッジ(Bronz)獲得。
冒頭の一文は評価です。
スウェーデンへの旅行を計画している人。
Zornmärketに挑戦したい人。
この記事がそんな方のご参考になれば幸いです。
旅行に関するあれこれ編
Wi-Fiや電波環境
私は楽天モバイルを使っています。
ありがたいことに海外ローミング2GBまで無料。
これだけで十分足りました。
13日から16日はUpplandのLeif宅(Wi-Fiなし)
17日から19日はÖrebroのホテル(Wi-Fiあり)
20日はNorrköping のゲストハウス(Wi-Fiなし)
21日はArlandaのホテル(Wi-Fiあり)
Leifといる間は日中ずっとレッスンやらショートトリップやらで携帯を触ることもなく、夜寝る前や朝一くらい。
ホテルも基本寝るだけで日中はずっと外で誰かと一緒にいる感じ。
一人旅だと外でも携帯電話で検索したり調べものしたりとなると思うのでご参考まで。
アメニティ系
シャンプーを必要としない人の家に泊まることを失念していました。
ホテルも日本ほどアメニティが充実していません。
シャンプーやせっけんはあるもので済ませ、髭剃りとかシェービングフォームは現地調達しました。
言葉
英語通じます。
でも当たり前ですがスウェーデン語で話しかけてくる人が圧倒的です。
一単語でもスウェーデン語で返事するとずっとスウェーデン語になります。
ずっと英語とスウェーデン語ばかりだったので頭がパンクしました。
そんな中Örebroでは日本語で話す時間があったので大変嬉しかったです。
スウェーデン語で話せるように精進します。
食費
言われているように外食は高い。
レストランでは200クローネ(ざっくり1クローネ=15円として3000円)は必要。
お店によってはチップを求められるところもあります。
その場合もチップを支払わないことを選べます。
テイクアウトはアジア系(タイ料理とかベトナム料理とか)で100クローネくらいから。
ペットボトルの水は25クローネくらいとか、ものによっては40クローネとか。
調理済みのサラダとかサンドウィッチとかは50クローネあたりが中央値。
総じて食料品は日本より高い印象です。
クレジットカード
Amexをメインで使っている方には悲報。
基本的に使えないと考えた方が良いです。
VISAかMASTERを必ず用意した方がいいと思います。
いや必須といえよう。
私は2025年7月時点でクレカの海外事務手数料が比較的安いイオンカードを使いました。
0.何%の違いでも金額がかさむと結構な差になります。
ちなみに手数料が最安なのはWISEのデビットカード。
ポイントは付かないのですが、圧倒的安さです。
来年は試してみようと思いました。
両替
アーランダ空港で8万円くらい両替しました。
現金しか使えないこともあるかと思ったので。
実際にはほぼ使うことはありませんでした。
街中で現金を使おうとすると嫌がられることが多かったです。
スーパーマーケットとか一部店舗では偽札判別機で一枚ずつチェックされることも。
ステンマやLoppis(フリマのようなもの)では「スウィッシュ」というスウェーデン人が使えるキャッシュレスだけが使えるところもあります。こういう時は現金OKか聞いてみてください。
次回は両替なしで行ってみようと思います。
一人の時間
スケジュールが詰まっていて一人で過ごす時間はほぼなし。
正直疲れが溜まってイライラした瞬間もありました。
僕には適度にフリーの時間、一人になる時間が必要だと改めて感じました。
2024年はずっとホテル暮らし。
日中に人と会っても夜は一人。
朝も散歩や街歩きなど一人行動。
ホテル代は当然ながらかさみますが、バランスとるのがいいですね。
演奏に関するあれこれ編
Zornmärket
「2024年にも受けていたので大体の勝手は分かっている」
これがとにかく大きかったです。
思い返すまでもなく、2024年はすべてが未知。
初めてすぎてガチガチに緊張しました。
2025年は普段弾いているのと同じような心持ちで、緊張することなく臨めました。
Zornmärketは3人のjuryと1人の立会人、合計4人の前で演奏します。
脇には録音スタッフの方がいます。
jury(審査員)は持ち回り制らしく、今年初めてお会いする方も。
人によって審査の厳しさに差があるそうです。
2024年は1曲ごとにjuryから質問を受けて答えて、というやり取りがありましたが、
2025年はそのような会話はありませんでした。
「次は○○という曲を弾きます。この曲は~~~」と話してから弾いたので、質問不要と思われたのかもしれません。
淡々と演奏して終わった感じです。
結果発表後のフィードバックは良いところ、改善点を教えてもらえます。
事前に聞いていたよりも技術的な側面が審査で重視されている印象です。
コンサート
Jonathan Borgsjö とNorrköping の教会でコンサート。
事前に演奏する曲をある程度決めていたものの、合わせはZornmätket で演奏してから当日までの5時間程度。
アレンジから構成から一から決めつつ、変更も多数。
最終的に形になって良かったです。
土曜日にÖrebroの公園で合わせをしていたら次から次へと声を掛けられることに。
興味を持ってくれたSebbe Hautaという歌手がインスタのストーリーにあげてくれたりと。
コンサート会場はNorrköpingのCenrtum Kyrkan という場所。
町の中央部にあり、響きがとても良いのが印象的でした。
Östergötland の曲やオリジナル曲を約1時間にわたって演奏。
まさかのスタンディングオベーションとアンコール2回。
Jonathanはコンサートでスタンディングオベーションなんて初めてだ、ととてもびっくりしてました。
来年も聴きたいという声や、アンドラが素敵だという感想をいただきました。
ワークショップ
Norrköping で《紅葉》と《Norrakabane schottis》をレクチャーする機会に恵まれました。
実は《紅葉》はエリックサールストロームもJapansk Visaというタイトルで演奏してます。
Höstlöv (Autumn Leaves)というタイトルにしたのですが間違ってたらごめんなさい。
ワークショップの参加者は《紅葉》のメロディにとても感動していました。
気に入ってもらえてよかったです。
セッション
Anders Mattsson
ある意味で2025年の渡瑞はこのためにあるといっても過言ではありません。
Anders Mattsson とのセッション。
ダメもとでメッセージを送ったところ快諾。
それからはアンデシュと何を弾こうか、何を聴こうか、何を見ようかとずっとわくわくが止まらない。
セッション当日は朝から浮かれていました。
簡単な挨拶を済ませた後、僕が曲をオファーして一緒に弾く、の繰り返し。
アンデシュがどのように曲をとらえて弾いているかを質問しながら進めていく。
Zornmärketで演奏する予定の曲を聴いて感想をもらったり、
細かいテクニックも教えてもらうなど半分レッスンのような感じ。
Bondpolskaは「正しい卵が作れている」とほめられました。
これがなによりうれしい。
1時間くらい一緒に弾いてもらえれば、と思っていたのですが、気づいたら2時間。
フィーカをしながら彼の持っているニッケルハルパを紹介してもらう。
彼のお父さんが作ったニッケルハルパや、Eric Sahlström、Hasse Gilleの作ったハルパまで、
ウップランドとアンデシュの歴史が詰まった空間を満喫しました。
フィーカの後ももう少し引こうということになりさらに1時間。
3時間もアンデシュと弾き続ける至福のひと時。

Riksspelmansstämman
ÖrebroのRiksspelmansstämmanではブスクスペルに参加。
日本のセッションやステンマのように思い思いの場所で弾き散らかす。
Zornmärketのように各地から集まるイベントだからこその多様性。
知っている曲が聞こえたら輪に加わり、少し弾いて別のところにいく。
楽器を担いで放浪する感じです。
しばらくとどまって弾き続けることもあります。
ひとによっては出身地や地元の曲しか知らない、ということもあるので
スウェーデンのいろいろな地方の曲を広く浅く知っているとより楽しめると思います。
Mörköの音楽がとても素敵で、レパートリーを増やしていきたいです。
Klintetten
Norrköpingではコンサートの後にKlintettenのメンバー宅にお呼ばれしてディナーとセッション。
StigとHellenは2019年に来日して、ダンスのレクチャーをされたことがあります。
Östergötland のアルスペル曲を中心に楽しく弾き散らかす。
Östergötlandの曲といえば《Polska efter Östra Ryd》が有名ですが、
明るい曲調のpolkettやhamburska、slängpolskaをたくさん弾きました。
コミュニケーション
言いたいことがうまくいえない。
簡単な言葉すら出てこない。
相手はどんどん話してくる。
個人的な課題でありかなりのストレスでした。
英会話、スウェーデン語会話をもっと頑張らないと。
でも相手の方がストレスだったと思います。
「こいつは話を理解しているのか?」みたいな。
申し訳ない気持ちでいっぱいです。
むしろ開き直ってからの方がストレートに表現できて良かったかなと。
Leifは「日本人は考えていることをなかなか表に出さないから、正直に話してくれてとても嬉しい」と言ってました。
Jonathanはこちらのストレートな物言いを気にせず、お互い思ったことや感じたことをズバズバ言い合うことでコンサートの準備がしっかりできました。
相手のことを慮ることも大事ですが、自分の意見をはっきり言葉で伝えるのも大事。
空気はそこまで読まなくて大丈夫、て感じです。
小ネタ
スウェーデンの民族音楽の豊富さは
1ダーラナ、2ヘルシングランド、3ウップランド(レイフ談)

Uppland北部をめぐる旅

日曜日のUppsala到着から木曜日のÖrebro移動まで、
Leif Alpsjö宅に滞在。
Zornmärketに向けたレッスンと、北部ウップランドの音楽史をたどる少旅行に
毎日連れていってくれました。
演奏だけでなく歴史や背景を知ることが大切、というのがレイフの考えです。
地元の人しか知らないような場所などにも連れて行ってくれるだけでなく、
それぞれの場所がどのような場所か、誰がいたのか、その人の歴史など、
めったに知りえないことまでたくさん話してくれました。
一つ一つをあげていくととても書ききれないのですが、できる限りの概要を。
日曜日
小雨が降る中Uppsala市内めぐり。
Ericがコンサートを行った場所(跡地)やレイフの個人的な思い出の場所など。
レイフの家に向かう途中でGamla Uppsalaにも立ち寄る。
ここでもレイフの個人的な思い出の場所をめぐる。
Disagårdenには水曜日も来ることになります。
月曜日

Strömsberg、Munga。Älvkarleby など。
Mungaはあの《Mungalåten》のMungaです。
Älvkarlebyは言わずと知れたByss-Calleにちなむ場所。
《Brostugan》の舞台、Brostuganという建物はいまだにあります。
《Byggna’n》《Klocktapelsvalsen》の舞台となった時計台にももちろん行きました。
Lövstabruk ではCarl Juralbo さんの家に立ち寄りそのままフィーカ、
そしてそのままセッションが始まりました。
音楽が生活に根付いている文化に深く触れる貴重な体験でした。

月曜日のメインはTierp。
TierpspolskanのTierpです。
レイフのグループ「Nora Gatan 5」に混ざってダンスパーティーにスペルマンとして参加しました。
元々予定していた20曲と、その場で出された曲と次々と演奏していくのが楽しくて仕方ない。
休憩時間にはギターのクリステルと簡易セッションも。
終わった後は次から次へと話しかけられる。
早口なので単語レベルでしか聞き取れなかったのですが、
たぶん楽しかった、とかよかった、とか感想を言っていたと思います。
メンバーとも打ち解けられて良かった反面、スウェーデン語で話せるようになりたいという気持ちが大きくなったのでした。
火曜日
お昼過ぎまでアンデシュとのセッション。
午後はEric Sahlströmを辿る小旅行。
Trollrike、Göksbyなど曲のタイトルになっているところを巡りつつ、Tegelsmora の像を見にいく。
さらにはAndaktenの舞台でAndaktenを弾くという贅沢。
夕方にはTierpで一緒に弾いたHarryのお宅へ。
彼の作ったハルパを触らせてもらって運命を感じる。
どうしても欲しくて仕方ない。
月曜日のTierpでの演奏を気に入ってくれたらしく、友達価格ということで安く譲ってくれました。

Harryのハルパはこれまでのハルパとは別物。
楽器に対する感覚をアップデートしないといけない。
レイフにも気をつけるよう言われた。
それと同時にこのハルパで金曜日演奏すると決心した。

水曜日
朝早くからハリーのハルパに慣れる時間を作る。
レイフの生徒、Anetteがレッスンにくると聞いていたのでその様子をビデオに収める。
レイフがどんな感じでレッスンをしているのかを知りたかったので。
アネッテはニッケルハルパをはじめて間もないとのことだったが、
どんどんと新しい曲や課題に挑戦していくそう。
次会うときは一緒にセッションしたいね、と約束する。
レッスンを拝見した後はショートトリップ。
DannemoraとかÖsterbybruk とかを巡る。
Österbybrukではボウイングの指摘が変わった理由が聞けて良かった。
Båtsman Däckゆかりの場所に行けたのは幸せ。
帰り道ではEklundaの写真も撮れた。
TierpでTierpspolskanを弾いたので、次はEklundaでEklundapolskanを弾きたい。
こうやって曲と場所を結び付けていきたい。
TrollrikeでTrollrikepolskanを弾くとか、ね。
夕方はDisagårdenでダンスをみる。
地元のスペルマンスラーグによる演奏。
何よりダンスが音楽が日常にあるのが素敵。
木曜日
レイフの勧めもあり、この日は楽器に一切触らない。
金曜日の本番までニッケルハルパに触れるのを抑える。
この滞在で学んだことを醸成させる時間が必要。
レイフは今では手に入らないレコードを多数持っているので、
弾く代わりといってはアレだけど、時間が許す限り録音させてもらう。
Örebroへはレイフが車で送ってくれた。
車中ではこれまで以上にたくさんのことを話す。
音楽のこと、自身のこと、これからのこと。
たくさんのことを受け取った。
まとめ
今年はBronzという結果で一段落しました。
そしてすぐに新しい一年が始まります。
指摘されたことをかみしめ、何が足りないか、何を求めるかを考えながら時間とエネルギーを使っていく。
来年のZornmärketはFalunで行われます。
末尾6の年はFalunでやる習わしだそう。
Norrköpingでのコンサートもやる予定です。