ビス=カッレの音楽世界その3:2023年10月「タマダのネタ帳」 | ニッケルハルパと向き合うブログ
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ビス=カッレの音楽世界その3:2023年10月「タマダのネタ帳」

タマダのネタ帳

すっかり秋めいてきた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
気温差で体調を崩す人も多いのでお気をつけください。

さて、9月の「タマダのネタ帳」はビス=カッレの《Byggna’n》を掘り下げ、楽譜に残されている三つの伝承を比較しました。
一曲の紹介、というには伝えたい情報が多すぎてお越しくださった方も大変だったと思います。
この反省を活かし、10月のネタ帳では引き続きビス=カッレに焦点を当てながらも楽曲紹介に重きを置きます。
ビス=カッレだけでなく同時代のスペルマンや彼に関連するスペルマンの楽曲も紹介する予定です。

ニッケルハルパに興味がある方、スウェーデンの音楽に興味を持つ方、そして特にビス=カッレの音楽が好きな方々に、楽しい土曜日の午後をお過ごしいただければ幸いです。

はじめてビス=カッレの名前を聞く方へ

ビス=カッレ(Byss-Kalle, Byss-Calle)こと、本名カール・エルソン・ベッサ(Karl Ersson Bössa,Carl Ersson Bössa)は、1783年に生まれ、1847年に亡くなりました。
彼は18世紀から19世紀にかけて、ニッケルハルパの名手として知られ、スペルマンとしても活動しました。
彼の卓越した演奏技術には、「悪魔と契約した」という言い伝えも残っています。
こんにち残されている彼の楽曲は、彼自身の生前の録音ではなく、彼の弟子や孫弟子などに伝えられたものを元にしています。特に有名なのはエステルロヴスタ教区(Österlövsta)のオルガニスト、マッツ・ヴェスレン(Mats Wesslén:1812-1878)によって残されたものでしょうか。
《Byggna’n》の他にも同じ曲でも誰の伝承かによって微妙に異なるバージョン(ヴァリアント)があります。
お好みのビス=カッレを見つける、という楽しみもありますよ。

今後の宣伝

これからのタマダのネタ帳では、以下のようなテーマも検討しています。

  • ビス=カッレを軸に据えた北部ウップランドのスペルマンたちの系譜の探求
  • ウップランド地域とヘルシングランド地域の音楽の比較
  • ワロン人の歴史とスウェーデンの音楽との関連性について
  • スウェーデン各地に残されているニッケルハルパの音楽
  • A. G. Rosenbeergの仕事
  • WesslénとRosenbergは誰に楽譜を残したのか

「タマダのネタ帳」

「タマダのネタ帳」は、基本的に毎月最終土曜日の午後に、池袋(雑司が谷)のyurucafeで開催されています。このイベントでは、スウェーデンの音楽(民族音楽、民俗音楽、伝統音楽)を、クロマチック・ニッケルハルパを通じてライブでお届けしています。楽曲の解説と演奏を通じて、スウェーデンの音楽やニッケルハルパの魅力を存分にお伝えしています。皆さまのご参加をお待ちしています。 お時間ある方は是非。

第九回「タマダのネタ帳」
日時:2023年10月28日(土)
会場:「yurucafe」(リンクはインスタグラム)(各線池袋駅、東京メトロ副都心線雑司が谷駅)
時間:13:00~
料金:1ドリンクオーダー+1000円
※事前告知の曲や過去に披露した曲は「ネタ帳」ページにてお知らせしています。

注意事項

  • ライブ当日yurucafe様は通常営業しています。ライブ代のご精算やドリンクの注文は、ライブ開場(2階)入場時にタマダが伺いますのでご協力をお願いいたします。
  • ライブ前yurucafeでお食事を楽しむことができます。12時頃から開場予定ですので、ゆっくりとタマダのリハーサルや独り言をBGMにお過ごしください。
  • ライブ中の録音・録画はご自由にどうぞ。周りの方が写り込まないようにご注意いただくと共に、周囲の方々に配慮していただけますと幸いです。
  • 新型コロナ感染対策につきましては、ご自身でお願いいたします。マスクの着用や手洗い・手指の消毒など、お客様の健康と安全を考慮した行動をお願い申し上げます。
  • 予約は不要ですが、事前にご予約いただければお席を確保いたします。

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