知れば知るほどわからなくなる。
わからなくなるからもっと知りたくなる。
ビス=カッレという沼にはまっている今はまさにこんな感じです。
11月の「タマダのネタ帳」は、引き続きビス=カッレの残した音楽に焦点を当てていきたいと思います。
ビス=カッレを知る上で重要と位置付けられるであろう人物、Per (Pehr) Johan Bodinについてもご紹介する予定です。
他にも主にウップランド北部の音楽を紹介しつつ弾き散らかしていこうかと思っています。
はじめてビス=カッレの名前を聞く方へ
ビス=カッレ(Byss-Kalle, Byss-Calle)こと、本名カール・エルソン・ベッサ(Karl Ersson Bössa,Carl Ersson Bössa)は、1783年に生まれ、1847年に亡くなりました。
彼は18世紀から19世紀にかけて、ニッケルハルパの名手として知られ、スペルマンとしても活動しました。
彼の卓越した演奏技術には、「悪魔と契約した」という言い伝えも残っています。
こんにち残されている彼の楽曲は、彼自身の生前の録音ではなく、彼の弟子や孫弟子などに伝えられたものを元にしています。特に有名なのはエステルロヴスタ教区(Österlövsta)のオルガニスト、マッツ・ヴェスレン(Mats Wesslén:1812-1878)によって残されたものでしょうか。
《Byggna’n》の他にも同じ曲でも誰の伝承かによって微妙に異なるバージョン(ヴァリアント)があります。
お好みのビス=カッレを見つける、という楽しみもありますよ。
今後の宣伝
これからのタマダのネタ帳では、以下のようなテーマも検討しています。
- ビス=カッレを軸に据えた北部ウップランドのスペルマンたちの系譜の探求
- ウップランド地域とヘルシングランド地域の音楽の比較
- ワロン人の歴史とスウェーデンの音楽との関連性について
- スウェーデン各地に残されているニッケルハルパの音楽
- A. G. Rosenbeergの仕事
- WesslénとRosenbergは誰に楽譜を残したのか
「タマダのネタ帳」
「タマダのネタ帳」は、基本的に毎月最終土曜日の午後に、池袋(雑司が谷)のyurucafeで開催されています。このイベントでは、スウェーデンの音楽(民族音楽、民俗音楽、伝統音楽)を、クロマチック・ニッケルハルパを通じてライブでお届けしています。楽曲の解説と演奏を通じて、スウェーデンの音楽やニッケルハルパの魅力を存分にお伝えしています。皆さまのご参加をお待ちしています。 お時間ある方は是非。
セッションもやります
一時休止していたセッションも11月より再開いたします。
14:30〜16:30です。
ライブは13:00〜14:00頃まで(話の長さによる)
楽器はアコースティック楽器ならなんでもOK
スウェーデンの音楽を弾き散らかして楽しみませんか。
第十一回「タマダのネタ帳」
日時:
2023年11月25日(土)
会場:
「yurucafe」(リンクはインスタグラム)(各線池袋駅、東京メトロ副都心線雑司が谷駅)
時間:
13:00~14:00(ライブ)
14:30〜16:30 (セッション)
※多少前後する場合もあります
料金:
ライブのみご参加の方は1ドリンクオーダー+1000円
セッションのみご参加の方は1ドリンクオーダー+1000円
ライブとセッション両方ご参加の方は1ドリンクオーダー+1000円
※事前告知の曲や過去に披露した曲は「ネタ帳」ページにてお知らせしています。
注意事項
- ライブ当日yurucafe様は通常営業しています。ライブ代のご精算やドリンクの注文は、ライブ開場(2階)入場時にタマダが伺いますのでご協力をお願いいたします。
- ライブ前yurucafeでお食事を楽しむことができます。12時頃から開場予定ですので、ゆっくりとタマダのリハーサルや独り言をBGMにお過ごしください。
- ライブ中の録音・録画はご自由にどうぞ。周りの方が写り込まないようにご注意いただくと共に、周囲の方々に配慮していただけますと幸いです。
- 新型コロナ感染対策につきましては、ご自身でお願いいたします。マスクの着用や手洗い・手指の消毒など、お客様の健康と安全を考慮した行動をお願い申し上げます。
- 予約は不要ですが、事前にご予約いただければお席を確保いたします。