ビス=カッレの音楽世界その2:2023年9月「タマダのネタ帳」

タマダのネタ帳

残暑が続く9月、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
夏生まれのため、暑さにはあまり嫌悪感を抱かないタマダですが、今年の猛暑はさすがにエアコンなしでは寝られないほどでした。

さて、8月の「タマダのネタ帳」ではビス=カッレ(Byss-Kalle, Byss-Calle)に焦点を当てました。
今月も引き続き、ビス=カッレの魅力にスポットライトを当てます。
特に今回は、「”Byggna’nという逸話に描かれたワルツ」というテーマで、彼の楽曲をご紹介していきます。
Byggna’nだけでなく、彼の作品が収められている楽譜集《Upländsk Folkmusik》、《Svenska Låtar, Upland》、《57 Låtar efter Byss-Kalle》を適宜参照しながら、他の楽曲についても解説や演奏を行います。

今回のネタ帳は、従来よりもレクチャーコンサートの要素が強くなります。
そして、民族音楽や伝統音楽ではあまり馴染みのない「楽譜をよりどころとする」手段を通じて、音楽を伝承する重要性に触れていきます。
ニッケルハルパに興味がある方、スウェーデンの音楽に興味を持つ方、そして特にビス=カッレの音楽が好きな方々に、楽しい土曜日の午後をお過ごしいただければ幸いです。

はじめてビス=カッレの名前を聞く方へ

ビス=カッレ(Byss-Kalle, Byss-Calle)こと、本名カール・エルソン・ベッサ(Karl Ersson Bössa,Carl Ersson Bössa)は、1783年に生まれ、1847年に亡くなりました。
彼は18世紀から19世紀にかけて、ニッケルハルパの名手として知られ、スペルマンとしても活動しました。
彼の卓越した演奏技術には、「悪魔と契約した」という言い伝えも残っています。
こんにち残されている彼の楽曲は、彼自身の生前の録音ではなく、1870年以降にエステルロヴスタ教区(Österlövsta)のオルガニスト、マッツ・ヴェスレン(Mats Wesslén:1812-1878)など様々なスペルマンによって録音されたものです。
誰の伝承かによって微妙に異なるバージョン(ヴァリアント)があるところが興味深いですよね。

今後の宣伝

これからのタマダのネタ帳では、以下のようなテーマも検討しています。

  • ビス=カッレを軸に据えたウップランドのスペルマンたちの系譜の探求
  • ウップランド地域とヘルシングランド地域の音楽の比較
  • ワロン人の歴史とスウェーデンの音楽との関連性について

などが準備中です。 乞うご期待。

「タマダのネタ帳」

「タマダのネタ帳」は、基本的に毎月最終土曜日の午後に、池袋(雑司が谷)のyurucafeで開催されています。このイベントでは、スウェーデンの音楽(民族音楽、民俗音楽、伝統音楽)を、クロマチック・ニッケルハルパを通じてライブでお届けしています。楽曲の解説と演奏を通じて、スウェーデンの音楽やニッケルハルパの魅力を存分にお伝えしています。皆さまのご参加をお待ちしています。 お時間ある方は是非。

第九回「タマダのネタ帳」
日時:2023年9月30日(土)
会場:「yurucafe」(リンクはインスタグラム)(各線池袋駅、東京メトロ副都心線雑司が谷駅)
時間:13:00~
料金:1ドリンクオーダー+1000円
※事前告知の曲や過去に披露した曲は「ネタ帳」ページにてお知らせしています。

注意事項

  • ライブ当日yurucafe様は通常営業しています。ライブ代のご精算やドリンクの注文は、ライブ開場(2階)入場時にタマダが伺いますのでご協力をお願いいたします。
  • ライブ前yurucafeでお食事を楽しむことができます。12時頃から開場予定ですので、ゆっくりとタマダのリハーサルや独り言をBGMにお過ごしください。
  • ライブ中の録音・録画はご自由にどうぞ。周りの方が写り込まないようにご注意いただくと共に、周囲の方々に配慮していただけますと幸いです。
  • 新型コロナ感染対策につきましては、ご自身でお願いいたします。マスクの着用や手洗い・手指の消毒など、お客様の健康と安全を考慮した行動をお願い申し上げます。
  • 予約は不要ですが、事前にご予約いただければお席を確保いたします。

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