ニッケルハルパの響きと低音の美しさを兼ね備えた楽器。それがテノールニッケルハルパです。
有名どころではJohan Hedin(ヨハン・ヘディン)がメインで演奏しています。というか彼がこの楽器の考案者と言われています。
僕がテノールニッケルハルパのことを知ったのはもう10年近く前のことです。
初めて知った時から、ずっとこの楽器を演奏したいと思っていました。
そして、実は2012年頃には購入していました。
購入後これまでずっとしまい込んだままでしたが、この度(ほぼ)メイン楽器として復活させることとしました。
なぜ今まで使わずじまいだったのか。
理由の一つは楽器の状態がよくなかったこと。
購入後、スウェーデンと日本との湿度の差などで鍵盤が全く動かず、日本の気候に慣らすために年単位でシーズニングをしていました。
また、その他にもテノールニッケルハルパに色々と不具合が生じており、一昨年にメンテナンスに出すまでとても楽器としてのレベルに達していなかったのです。
メンテナンスといえば、日本でこの楽器のメンテナンスを任せられる人がいなかったのも遅くなった原因と言えます。
今はテノールニッケルハルパやニッケルハルパのメンテナンスに付いて信頼できる人がいらっしゃるので、その方にお任せできるという幸せな時代になりました。
とりあえず弾いていますが、ニッケルハルパとはまた全然違う楽器だと感じます。
体の使い方、弓の握り方、音の出し方などこれまでの感覚とは大分異なります。
例えるなら、ヴァイオリンとチェロの違いみたいな感じでしょうか。
ニッケルハルパ以上にマイナーで、おそらく日本でこの楽器を持っている人はそれほどいないと思います。
まあ、ニッケルハルパもまだまだマイナーな部類に入るかもしれませんが。
とにかく、テノールニッケルハルパの魅力をお伝えできるように色々とやっていくつもりです。